比婆山(1256m)

【前書き】
 比婆山は冬には多い時で2〜3mの雪が積もると聞きました。一度その雪の中を歩いてみたいと考えていました。さすがに2〜3mでは無理でしょうが、その雰囲気は味わってみたいものです。
 久々の晴れの天気予報にあわせて、スノーシューを持って行ってみることにしました。因みに県民の森スキー場の天気予報は、最高気温−4℃、最低−7℃位。

【年月日】’11.1.8(土)
【コースタイム】
  (移動)北九州出発(4:30)→(中国自動車道)→庄原IC(8:20)→県民の森駐車場(9:10)
 
  (登山)駐車場(9:35)→出雲峠(10:30)→烏帽子山(11:50-12:00)→比婆山御陵(12:40)
       →越原越(13:15)→駐車場(14:50)

  (移動)県民の森駐車場(15:10)→庄原IC(16:00)→帰宅(20:20)

【費用】高速代:行き\1,000+帰り\1,000=\2,000    駐車場代:無料
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 523340 2万5千分1地形図名:比婆山 [北西]

【写真と解説】


 車には外気温度計が付いているのですが、高速走行中の温度はずっとマイナス。中国自動車道には融雪剤が撒いてあるのでフロントガラスが汚れてきます。ウインドウォッシャー液を出そうとしたらウォッシャー液が凍ったらしくて出てきません。トンネル内は気温が高く、トンネルを出て再度試みたら出てきました。
 車の暖房は点けているのですが、中々温まりません。更年期に入って冷え性になり、車の中でセーターの上にジャンバーを着て、毛糸の帽子、フードをかぶってやっと暖かくなりました。朝も弱くなり、眠い。
 県民の森までは、直前の数キロは圧雪状態でしたが、スノータイヤなので何ら問題ありませんでした。


 出雲峠まではスノーシューのトレースがあったので迷うことなく歩くことができました。積雪量も30〜40cm程度でしょうか。
 出雲峠でスノーシューを着けた先行の老人夫妻に追い付きました。実際、ここから烏帽子山までコースを充分に理解していないので不安でしたが、先行の夫妻が再び先に行かれました。写真は出雲峠の避難小屋です。


 出雲峠から見た毛無山です。純白の世界です。
 スノーシューは快適です。雪が少ないのとトレースを辿っているので通常歩行とあまり変わりません。
 駐車場で団体登山者が、ザックにワカンを付けていましたが、スノーシューの方が圧倒的に歩きやすいでしょう。携帯性は悪いですが。
 カンジキは昔、青森の山で使ったことがありますが、沈みます。


 やっと烏帽子山山頂に近づいてきました。出雲峠から標高差で250m程度ですから大したことはありません。といっても1時間以上掛かっています。
 暑いので下着とカッターシャツの2枚のみです。しかし、気温は低いらしく汗を拭ったタオルがシャリシャリに凍り始めています。
 風がほとんどないので助かりました。写真は毛無山です。


 烏帽子山山頂です。 西側は雲です。比婆山御陵方面も雲で覆われています。積雪量は40cm程度です。


 コースを示す赤テープも良く見えない中、先行の老夫婦は迷うことなく先行しています。適度な雪でスノーシューによる散策に最適な状態です。


 比婆山御陵です。古事記にイザナミノミコトを葬ったと記されている場所です。樹木の雪が凄いです。
 先行の夫妻はここで食事をして、来た道を戻るとの事でした。ここから先は全然とレースがありません。地図を見ると尾根伝いに南下すれば、越原越に着くので大丈夫でしょう。コンパスを時々見ながら快適に下りました。スノーシューを履いていると下りは速いです。


 越原越からの下り道は、標識はあるものの樹木の枝が下がって分かり難かったのですが、赤テープを見つけて下りました。
 途中、最も苦労したのは沢の横断です。沢の両岸の雪の壁を乗り越えるのに腹ばいになって苦労しました。ある沢では橋だろうと思って渡ろうとした雪道が唯の雪のアーチで腰まで雪に埋まって引き返すのに苦労しました。沢に転落せずに良かったです。
 写真は管理道路です。管理道路に出れば、楽に駐車場まで戻れると考えていたのですが、これが間違いでした。湿った雪でスノーシューも埋まり、足を持ち上げるのに労力を使いました。 

【後書き】
 今回のコースは、スノーシューよりも山スキーの方が良いと思いました。スノーシューよりもスキーの方が沈みは少ないですし、登りも楽なようです。これは深入山で経験済みです。ただ、この歳になって運動神経の鈍い私が今からスキーに手を出すのは、いかがなものかと。お金と時間があれば、やってみたいとは思いますが。
 夢を言うなら伯耆大山の沢をスキーでドロップできたら良いでしょうね。スキーは無理にしてもそこを登ってみる。それが今年の目標です。


【前書き】
 比婆山は昔、ヒバゴンと言う類人猿の目撃談で有名になった広島県西城町にあります。比婆山は古事記に伊耶那美神を葬った山として記述されており、現在では広島県立県民の森として整備されています。森の多くはブナ林で非常に気持ちよく歩くことが出来ます。
 今回の登山は雪山の下見です。

【年月日】’07.10.6(土)
【コースタイム】
  (移動)北九州出発(4:10)→(中国自動車道)→庄原IC(8:10)→県民の森駐車場(9:20)
 
  (登山)駐車場(9:30)→毛無山(10:50)→出雲峠(11:27)→烏帽子山(12:00-10)→比婆山御陵(12:28)
       →越原越(13:00)→池ノ段(13:30)→立烏帽子山(13:53)→駐車場(15:25)

  (移動)大山鍵掛峠駐車場へ

【費用】高速代:行き\6,650+帰り\4,350=\11,000    駐車場代:無料
【同行者】単独

【写真と解説】

最初に登った毛無山からは遠くに大山を見ることが出来ました。写真の遠くに霞んだ山です。約60km離れています。

毛無山まではブナ林の快適な登山道をジグザクに登っていきます。傾斜は緩やかで非常に楽です。
山頂は草原でゆっくりくつろぐのに最適です。写真はリンドウとアゲハチョウです。

毛無山から一旦、出雲峠に下って、烏帽子山と比婆山に向かいます。
写真中央の丘みたいな山が烏帽子山(右)と比婆山(左)です。

写真右が縦走コースの池ノ段、中央が立烏帽子山です。約12kmのコースです。

白いツリガネニンジン?。

池ノ段から立烏帽子山です。池ノ段からはこのコースの全体を見ることが出来ます。
池ノ段に登らずに帰っていく登山者もいましたが、惜しいことです。

写真右中段が公園センターがある六ノ原です。
六ノ原の右斜め上から左に牛曳山、伊良谷山、毛無山です。六ノ原から全てコースがあります。
体力のある人は牛曳山から周回コースを取ると良いと思います。
詳しい案内図は公園センターで貰うことができます。

毛無山拡大写真です。

写真右奥が毛無山で左寄り中段が比婆山です。

烏帽子山から西に緩やかな尾根を辿ると吾妻山です。快適そうですね。

マッシュルームみたいなキノコが咲いていました。

六ノ原の公園センターです。
風呂、レストラン、宿泊設備があります。
帰りにアケビを買いました。アケビは昔、仕事で青森の山に入ったとき、初めて食べました。
その淡くて上品な甘さに惹かれました。

【後書き】
 素晴らしいブナ林です。ブナ林はその中にいるだけで心が安らぎます。
 栗やドングリがたくさん落ちていました。特に大粒のドングリはバサバサドスンと音を立てて
落ちてきます。これだけ秋の実りが多いと熊なども養えるのが分かります。
 公園センターの六ノ原から周囲の山に扇状にコースが延びているので、何かあった場合、
エスケープルートとして使うことも出来ると思います。

大山 健康の森〜鳥越峠へ

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